竹原信一市長(51)の出席拒否で空転が続く鹿児島県阿久根市議会3月定例会は19日、最終日を迎え、最終本会議が始まった。竹原市長は姿を見せていない。本会議では、市長による議会解散を画策する市長派が、市長不信任案を提案したが、一転して反対する不可解な行動をとり、全会一致で否決した。
市議会は反市長派が多数を占める。市長派の狙いは、市長不信任案を可決することで、これを受けた市長に議会を解散させ、出直し市議選に持ち込むこと。市長派の松元薫久議員は不信任案の提案理由説明で「市政の混乱をおさめる最終手段にあたる。(議会は)主権者である市民の洗礼を受けるべきだ」と述べた。
市議会は2月22日開会。竹原市長は10年度一般会計当初予算案などを提案したが、3月4日の総括質疑から「マスコミが議場にいること」を口実に出席を拒否。一部の課長に答弁禁止を命じ、本会議の一般質問や委員会が成立しないなど混乱が続いた。当初予算案は、反市長派が一部を減額した修正案を3月26日に可決した。
その後、竹原市長が提案した市総合計画案(10〜19年度分)を特別委員会で審議する予定だったが、市長が課長の出席を禁じて質疑ができず、継続審議となった。【福岡静哉】
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